【2025年お盆商戦・速報】お客様が本当に求めているお線香は?売上ランキングTOP10から見る最新トレンドと次の打ち手
2025-10-06
カテゴリ:仏壇店,葬儀社
さて、今年のお盆商戦も一段落ついたことと存じます。
皆様の店舗では、どのような商品がお客様の心をつかんだでしょうか。
今回は、ある店舗様における今年のお盆のお線香売上ランキングTOP10のデータを基に、現代の消費者が求めるお線香の最新トレンドを分析し、今後の品揃えや販売戦略のヒントをご提案いたします。
2025年お盆 お線香売上ランキングTOP10
まずは、実際の結果をご覧ください。
| 順位 | 商品名 |
| 1 | 茶花 大バラ(超微煙)青箱 |
| 2 | 和遊ミニ寸 金木犀の香り |
| 3 | 香樹林 大バラ |
| 4 | 和遊ミニ寸 ラベンダーの香り |
| 5 | 和遊ミニ寸 しゃぼんの香り |
| 6 | 清澄香樹林 大バラ |
| 7 | 和遊ミニ寸 葵乃舞備長炭 |
| 8 | 和遊ミニ寸 向日葵の香り |
| 9 | 茶花 大バラ(少煙)黄箱 |
| 10 | 淡麗香樹林 大バラ |
ランキングから読み解く3つの重要トレンド
このランキングからは、お客様のニーズの「今」が明確に見て取れます。
貴店の品揃えと比較しながらご覧ください。
1. 香りの多様化と「現代的な香り」への強い支持
注目ポイント:
- 2位「金木犀」、4位「ラベンダー」、5位「しゃぼん」、8位「向日葵」と、TOP10の中に分かりやすい香りをテーマにした商品が4つもランクインしています。
- 特に、現代的で親しみやすい香りが特徴の**「和遊ミニ寸」シリーズが5商品を占める**結果となりました。
伝統的な香木のかおりだけでなく、季節を感じさせる花の香りや、清潔感のあるしゃぼんの香りなど、消費者の好みが多様化していることは明らかです。こうした香りは、お線香を「供養の道具」としてだけでなく、**故人を偲ぶための「空間を彩るアイテム」**として捉える新しい価値観の表れと言えるでしょう。
ご提案: 伝統的な香りのラインナップに加え、「香り」を軸としたコーナー展開や、季節ごとのおすすめの香りを提案するなどの販促が有効です。
2. 「煙への配慮」はもはや必須条件
注目ポイント:
- 1位は**「茶花(超微煙)」、ランキングの半分以上が煙少タイプ。
近年の住宅事情(マンションや気密性の高い住宅の増加)を背景に、煙の少ないお線香へのニーズは年々高まっていましたが、ランキングのトップになっております。お客様が商品を手に取る際の、非常に重要な選択基準になっていることが伺えます。
ご提案: 「煙の少なさ」を明確に打ち出したPOPや商品説明は、お客様の安心感につながります。「超微煙」「少煙」といったキーワードで商品をグルーピングし、選びやすい売場作りを心がけることが重要です。
ただ、煙が控えめな商品は多いのでその中でも各店のおすすめを前面に出すとよいと思います。
3. 定番ブランドの根強い人気と「使いやすさ」の追求
注目ポイント:
- 「香樹林」シリーズが3位、6位、10位と3商品ランクイン。長年愛され続ける定番ブランドの信頼性の高さを示しています。
- 一方で、「ミニ寸」サイズがTOP10の半数を占めています。
核家族化や仏壇の小型化に伴い、短い時間で燃え尽きる「ミニ寸」は、安全性と使い勝手の良さから多くの支持を集めています。 伝統と信頼の「香樹林」と、現代のライフスタイルに合わせた「和遊ミニ寸」。この両軸が、現在の市場を支えていると言えるでしょう。
ご提案: お客様との会話の中で、お仏壇の大きさや毎日お線香をあげる時間などをヒアリングし、通常サイズとミニ寸サイズを適切にご提案できるような接客が求められます。
まとめ:次の一手へ
今回のお盆商戦の結果は、お客様のニーズが**「香り」「煙の量」「サイズ(使いやすさ)」**という3つの軸で、よりパーソナルで多様なものになっていることを示しています。
これらのトレンドを踏まえ、
- 現代的な香りのラインナップ強化
- 「煙の少なさ」の明確なアピール
- ライフスタイルに合わせたサイズ提案
を意識した品揃えと売場作りが、年末年始、そして来年のお彼岸・お盆商戦を勝ち抜くための鍵となります。
今回のデータが、貴社の今後の店舗運営の一助となれば幸いです。
