逆転の発想がもたらす気づき
2024-12-19
カテゴリ:仏壇店,葬儀社,寺院,マインドフルネス
今回は、仏教と神社という、
一見異なる宗教が共通して教えてくれる、
ある「逆転の発想」についてご紹介します。
お釈迦さまの教えの一つに「与えることの喜び」があります。
例えば、仏教の修行の一つ「托鉢」。
托鉢とは、
僧が修行のため、鉢(はち)を持って、
家の前に立ち、経文を唱えて米や金銭の施しを受けて回ることです。
お釈迦さまは弟子たちに、
お金持ちの家ではなく、
貧しい人々のもとへ行くようにと教えました。
それはなぜでしょうか?
それは、貧しい人々に「与える喜び」を味わってもらうためだそうです。
お金持ちはすでに多くのものを持っていますが、
貧しい人々はそうではないかもしれません。
与えることで、人は心の豊かさを得ることができます。
お釈迦さまは、この逆転の発想を通して、
私たちに深い教えを与えてくれます。
また、神社のご神体としてよく見られる「鏡」には、
どのような意味が込められているのでしょうか。
鏡は「この世界はすべて逆なのだ」ということを
教えてくれるそうです。
例えば、鏡に映った姿は左右が逆になります。
神社でのお願いも同様で、
私たちが願いを叶えようとするのではなく、
神様の願いを聞きにいくことで、
願いは叶うと言います。
神社で売られているお守りもそうです。
お守りに守ってもらおうと考えるのではなく、
お守りを大切にすることで、私たち自身が守られるといいます。
神社では
「神様のお手伝いができますように。
日本がちょっとでも良くなるように、がんばりますから」
と祈るといい言います。
この言葉からも、
私たちが神様のために何かをしたいという気持ちを持つことが大切であることがわかります。
仏壇も、ご先祖様との繋がりを深め、
私たちが日々感謝の気持ちを持って生活するための大切な場所です。
仏壇に手を合わせる時、
私たちはただお願いをするだけでなく、
ご先祖様や仏様のために何かできることはないか、
という気持ちを持つことが大切ではないでしょうか。
お釈釈迦さまの教えと神社のご神体が教えてくれる
「逆転の発想」は、私たちが日々の生活の中で大切なことに気づかせてくれます。
年末年始、お寺や神社へ初詣へ行かれる方も多いかと思います。
こんな考え方で手をあわせてみてはいかがでしょうか。